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Journal #11

2014.07 Photography, Text:ワダケンジ

冷水さんとの出逢い

WECK COOKINGという本を手にしたのが2013年の春のこと。マークスインターナショナルさんとのお仕事を通じ、WECK COOKINGのレシピを製作した料理家 冷水希美子さんのアトリエに伺いインタビューをさせていただいたのは、暑い夏頃だったでしょうか。

柔らかい人柄とは打って変わって、男勝りな道具達に囲まれた、何とも心地の良い空間で冷水さんはニコリと一言、「WECKって実は最初、興味があんまりなかったんですよね。ほら、あの苺マークが苦手で(笑)。」
と軽いジョークを挟みつつ、その後WECKに魅了されたというお話を伺いました。
なるほどなぁ・・・と想いながら頂いた、栗と茸のオイル煮が何とも印象的だったのを今でも覚えています。

ひとつ、常々疑問に思っていた事がありました。料理本に載っている料理の写真はどれもよだれが出そうな程美味しそうに写っているのですが、
それをそのまま参考にして作った、普通の人の料理を食べたことがないなぁと。
そんな話を失礼を承知で冷水さんに打ち明けてみると、「実は私もそれすごく気になってたんです。」という意外なお返事。
”よし”ということで、料理のプロではない人が実際にこの本から何を選んでどう作るのか?を何も包み隠さずそのまま追ってみよう、という事にしたのです。

レバーペーストができるまで

早速、一番身近な存在=家族ということで妻を掴まえ、ほぼ何も説明をせずに、
こんな本があって好きなのを作って欲しいとだけ伝えた所、レバーペーストを作りたいとのお返事。
理由がこれまた普通で「鉄分を取りたいから。」だそうだ(笑)。
でも、良く聞いてみると
「頻繁に鉄分を取れないから、まとめて作って保存して、ちょっとづつパンに塗って食べたかった。」
「行程が少ないからまずはレバーペーストがいいかな。」
などなど。
あまり説明をしていないのですが、意外にWECKの利点というかツボを良くわかっているなぁと少し感心をしつつ、材料の買い出しに。
レバー、タイム、玉ねぎ、にんにく、シェリー酒、オリーブオイル、調味料。
材料もレシピのまま用意します。ついついアレンジで色々加えたくなる所ですが、今回はその邪念は捨てて。

Step.1

レバーは氷水に1時間さらして血抜きをし、
水気を切っておきます。
その間に玉ねぎ、にんにくをみじん切りにし、
オリーブオイルで透き通るまで炒める。

今回は時間があったので、
このタイミングで深めの鍋に水とWECK瓶を入れ、
暖める準備をしておきます。

使用したWECKは、
Mold Shape 80ml, 140ml の2種類。

Step.2

タイムの葉を入れ、レバーと一緒に炒めます。
表面が焼けたらシェリー酒を入れ、
水分がなくなるまで更に炒めます。

良いにおいがしてきました。
WECKの方は火をかけておきます。

Step.3

レバーの水分がなくってきたら火を止め、
粗熱が取れるまでしばらく置いておき、ボウルに入れます。
ここに、無塩バター・牛乳・味噌・塩を入れ
フードプロセッサーで混ぜていきます。

今回はまずハンドプロセッサーで軽く混ぜてから、
フードプロセッサーでペースト状にしていきました。

Step.4

レバーペーストを煮沸したWECK瓶に入れ、
蓋をし、湯の張った鍋に入れ、さらに煮沸をします。
沸騰してきたら火を中火位にし30分ほど煮ます。
ポコポコと気泡が出て、中が真空状態になっていきます。

煮終わったら、グラスリフターで丁寧に鍋から取り出し、
布巾の上で休ませます。
粗熱を取り冷蔵庫で少し冷やしておき、
数時間後の夕食時にいよいよ試食です。

WECK FOODというジャンル

WECKのゴムパッキンを引っ張ると、真空状態だった証拠の「ポンッ!」という音が。
肝心のお味は、滑らかな舌触りとタイムの香りがパンと相性抜群です。ついつい白ワインが進んでしまいます。
WECKに入ったレバーペーストは、自宅で作ったというより、お店で買ってきたような佇まい。
これはあまり予想していませんでした。WECKという商品は煮沸保存ができるという利点が全面に出ているように思えたのですが、シェイプからくる独特の業務用感と、更には自宅で作ったものをその場で食べるのではなく、保存し後日食べるというスタイル。この2つが相まって、自分が作った物ではないようなそんな感覚にさせてくれる。どことなく「WECKのお店で買ってきた」ような感覚になったのは少し新鮮でした。

保存して後日食べる。

自分で作った料理が、WECKに入って後日食卓に出てくると、ちょっとオシャレなデリカテッセンの商品の様に見えてしまう。これがWECKの魔法なのかもしれません。自宅だけでなく、屋外やオフィスなどにも持って行く事ができますし。

保存食という言葉からくるイメージは少し大人しく・美味しくなさそうなイメージですがWECKで食べる保存食は、食卓に雰囲気とセンスを与えてくれると感じています。
「WECK FOOD」というひとつの保存食ジャンルがあると言っても過言ではありません。

料理に保存という時間軸を与えてくれたWECKは、料理を何倍にも楽しくしてくれる名脇役。
ただのガラス瓶だと思っていてごめんなさい。


Mold Shape 140ml(WE-761)

¥330 + 税

サイズ:72 × φ70mm (フタ・パッキンはSサイズ)
容量:140ml
素材:glass

2014.07 Journal #11

BOOK COOKING

Photography, Text:

ワダケンジ

コンセプター

http://www.whatisdesign.jp/

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